2013.05.14 Tuesday
演技は素晴らしいが「ザ・マスター」
実在の宗教団体(あのサイエントロジー)がモデルと言われているけど
関係者ははなから否定している。
単に新興宗教への風刺と言うわけではなく
世界大戦後、アメリカの漂流する人々を描いたとのこと。
戦争が終わって、トラウマを抱えたホアンキンと
人々を癒そうとする1人のカリスマ性を持った男、ホフマン。
(実際の人物に酷似しているらしい)
この2人の出会いを中心に、
はっきり言ってわけのわからん教えをもとに話が進む。
時には激高し、精神を病み、友情を感じ・・・
何と忙しいことか。
ただ、この映画の趣旨がまったくわからず
たとえば、新興宗教に対する皮肉だったり、
戦後の人々のお話だったりすればまだしも、
否定も肯定もしていない。
個人的には、胡散臭い新興宗教にしか思えず、
それがよけいに映画にはいりこめなかった敗因なのかも。
ただ、2人の演技は素晴らしく、
特に、ホアンキンの行く末を心配してしまった。