2012.11.30 Friday
人間の恐ろしさ「その夜の侍」
「大奥」の過剰メイクに(目張り入れすぎ)
ちょっと笑ってしまうくらいの堺さんが
すっごい普通のおじさん(?)やってる。
そして、もう1人。
勇者ヨシヒコの好青年とは似ても似つかぬ
鬼畜のような最低男の山田くん。
奥さんを交通事故で亡くして、
その深淵から抜け出させないでいる町工場の社長。
こういうのって、普通じゃないのか?
でも、なんか、どこかにふっといそうなそんな感じ。
そして、その加害者の木島。
ひき逃げしても、なにも痛痒を感じてない。
刑務所に入って、罪を償ってきたとはいえ
それをネタに脅迫したり、
誰彼かまわず暴力をふるったりと、まさに鬼畜。
妻を亡くして5年たっても、遺骨もそのまま、
妻の服を抱え、最後に残った留守電のメッセージを聞く毎日。
ここが事故のすぐ後のシーンなので、5年もたっているとは思えなくて
亡くなったすぐ後だと勘違いするようになっている。
見合いを勧める義理の弟の登場でやっとわかるのだが、
こんなぼろぼろの精神状態でも
それでいて、仕事はきちんとこなすところが、
かえって、なんだか、恐ろしい。
復讐のための脅迫文をこまめに、毎日ポストに入れに行く。
もともと、舞台脚本だったものを映画にしてあるため
脇キャラの設定がちょっとオーバーな気もするが
1人でいることの寂しさみたいなものを感じて、やるせない気持ちになる。
雨の中の2人の殴り合いは、ほんとうにすごい。
個人的には、山田君はコスプレとやくざな役ばかりで
普通のお兄ちゃんみたいな役ができなくなるのでは?と、
ちょっと心配。
仰るようにキャラクターの描き方がちょっと極端と言うか、いかにも舞台っぽくて映画でこれをやられるとちょっとキツいかなぁ、と思いながら観ていたのですが、終わってみると意外と後味は悪くなかったです。
もっともUAの「星影の小道」効果かも知れませんが(笑)
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あみ | 2012/12/06 9:08 AM |
■あみさま
映画を観てからすでに10日くらいたっているんですが
かなり鮮明にいろいろなシーンが思い出されます。
たしかに、お気にいりの山田くんの映画だからということはあるのですが、
観終わったあとより、しばらくしてからのほうが
気持ちにぐっとくるものがありますね。
大奥の堺さんと同じ人とは思えないです、はい。
| mariyon | 2012/12/09 11:23 PM |
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| 日本インターネット映画大賞 | 2012/12/24 6:23 PM |
いろんなことに、うんうんと頷きたくなる作品でした。
います、こういう奴。でもって、普通の生活もちゃんと成り立ってる。
それを役者のうまさで、まざまざと見せつけられた・・みたいな。
みんなすごいですよね。日本の役者って、ほんとにすごいと思った。
その印象が強すぎて、物語がしみ込んでこなかったほどです。
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sakurai | 2013/01/15 3:57 PM |
■sakuraiさま
この映画を見た頃、ちょうどドラマの大奥見てたんです。
だから、よけいに、役者さんの演技力で
人間って、ここまで違うんだと、改めて思った次第です。
見終わったすぐあとより、
時間がたってからいろいろ考えさせられました。
で、いま、また、sakuraiさんの、ブログアップを読んで
いろいろ思い出してます。
| mariyon | 2013/01/15 11:48 PM |
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見事なキャスティング!完成度の高さが素晴らしい。
| 迷宮映画館 | 2013/01/16 7:52 AM |