荷物をタクシーに積み込み忘れたことから
不幸な事故に巻き込まれた学者のリーアム。
昏睡から覚めると記憶は曖昧、身分を示すものはない。
自分と信じていた名前は他人が成りすまし、妻も自分を知らないと言う。
自分はいったい誰なのか?
自分を証明するためにアクションを起こした途端
何者かに命を狙われ…。
このアクションがまた、壮絶。
事故を起こしたタクシー運転手の美人ドライバーと
(トロイでヘ絶世の美女ヘレンやってたよね)
真実を究明しようとする。
さてさて最後、どうなるのか??と、
お決まりパターンを想像しつつ観て行くと、これが…
えっ??リーアムもほんとうは学者でなくって暗殺者ぁ〜〜???
この暗殺のために作られた人格?つまりは、偽物?
もともと、そんな人間はいなかったと言うこの落ちって
ボーン(原作のほうで、映画のマット・ボーンのほうでなく)
ではありませんかっ(笑)
(まあ、ボーンの原作では暗殺者でもないけど…)
どうしてこの学者はここまでの身体能力を備えているのか?
肌身離さず持っていたと言う父親の本に
妻の暗号がパスワードになっているのも疑問。
これらの、言わば突っ込み部分に、あぁなるほどと思わせる展開。
だからと言って、すべて満足かって言うと
いやいや、まだまだ
これだけ仕事の出来る人間が
なぜに、最初に、あんな大事な鞄を空港に忘れたのか?とか、
タクシードライバーのおねーさんは、
何故に自分の命を賭してまでリーアムを助けたの?とか
彼女はなぜに、あそこまでデキる女なのか??と、まあ、いろいろ。
ハリウッドアクションにつき物の突っ込みどころ健在(爆)。
ただ、暗殺者のリーアムが
たかだか、爆発を事前に知らせ、学者を助けたからと言って
無罪放免のごとく、彼女と去っていくラスト!!!ハリウッド映画だぁ!
あれでいいのか?
犯罪者が逃れるのに、絶対OKをださないであろう中国映倫でなくとも
ちょいと、都合のよすぎるラストではある。