茅kaya日記

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ろくでもない親たち「八日目の蝉」

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泣いたか?と聞かれれば泣いた。
原作は未読だし、このどうしようもない人生を抱えてしまった
エリナの気持ちが辛すぎて…。
普通の蝉は7日で死ぬ、でも8日目まで生きていたら…。
普通でない育ち方しただけで、自分のせいでもなんでもないのに
7日目の蝉になれなかった子供、エリナ。

一見、意地悪な妻と、弱者の愛人の図を描きながら物語は進んでいく。
堕胎のため子供を産めない身体になった愛人が、
子供を誘拐し、ほんとうの母親のように愛情を注いで育てる。

が、誘拐犯キワコの行動はどんなことがあっても許されない。

キワコの母性なんてとんでもない。
たしかに、母親として面倒をみた4年間
彼女は精一杯の愛情を注いだのかもしれない。
だが、その素は、エツコに対する恨み、復讐、妬み。
それを土台にした愛情に、何の母性があるというのだ。

最初は復讐、妬みから起こした行動だったとしても
もし、ほんとうに、エリナのことを愛していたら
物心つく前にほんとうの両親のもとに返したと思う。
自分が一緒にいたいからという理由で
子どもの人生、これから続く子供の将来を踏み任じる権利が
どこにあったというのだ。

彼女が捕まったときに、
両親に謝罪の言葉はなくとも、子供への謝罪もなかったのか?
それがない限り、彼女の母性は偽りだと思う。

実の母親エツコは心の弱い人間だ。
夫の浮気が許せないから、相手を傷つけて
そのために自分のほうがぼろぼろになっていくような人間。
軽蔑している夫と別れることもできない。
だから、子供も平気で傷つける。言葉の暴力。
彼女の言動にびくつく子供。

エリナには3人の親がいたのかもしれないが、
3人とも、自分のことしか考えることのできない人間だ。

唯一これからの人生に希望を感じることができたのは
エリナが自分の子供を育てようとする気持ちを持ったこと。
八日目の蝉であろうとなんだろうと、
自分の子供を育てることで、自分の人生を取り戻してほしい。

誕生日も、動物園も、遊園地も、きれいな景色も
すべて子供の目を通して体験できるはずだから。

そして、もう一人、不幸な育ち方のために
八日目の蝉となってしまった、自称ライターのチグサ。
彼女もろくでもない親のために、人生を狂わされた。

この2人が親となって、子供を育てれば、
その子はまた、普通の家庭とは違った暮らしになるのかもしれない。
でも、エリナやチグサのように不幸な子供時代には
決してならない、そう思えたのが、最後の最後にほっとできたことだった。


それにしても、チグサ役の小池さん。
ほんとうに、変な人にしかみえなかった。うまい!

 

 

| 2011年映画 | 21:05 | comments(6) | trackbacks(3)
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| - | 21:05 | - | -
コメント
こんばんは。ご無沙汰してまうs。
お元気でいらっしゃいますか?

これ、映画は見てないんですけれど小説は新聞の連載で読みました。

…嫌いです。
こんな題材。

不快感しかありませんでした…
本当に本当に自分勝手な親の話で、いったいこの子供はどうしたらいいんだろう?
たかが小説なのに、読んだらものすごくどんよりでした。
新聞小説と朝ドラは、ドラマティックなのはいいけれど不快なものはやめてほしいと思いました。
| るおさん | 2011/05/07 12:24 AM |
■るおさんさま
こちらこそお久しぶりです〜〜。
原作を連載で読んでいらしたんですね。
そう、わたしも嫌いです、この題材。
ろくでもない親の話は胃が重くなります。
でも、最後まで観て、なんとなくひきづっています。
るおさんも、最後まで連載を読まれたんですね。

母親の観点で見ると、実の母親のエツコが辛すぎました。
たしかに、彼女はとんでもない被害者です。
でも、子供がかえってからの人生、
たとえば離婚して新しくスタートさせることはできなかったのか?
かえってきた娘と一緒にカウンセリングに通うとか、
娘を第一に考えて育てることができなかった母親のエゴが
自分自身に投影されて、辛かったのだと思います。

ところで、また、ランチしたいですね〜〜。
| mariyon | 2011/05/07 8:19 AM |
こんにちは〜
先ほど無事に戻ってまいりました(^^)
いろいろありがとうございましたw

さて、私の場合「母性」のなんたるかの体験が非常に乏しいので、そのあたりに言及はまったくできないのですけど、少なくとも、キワコは”カオル”に対して母性を注いでいたのかな〜って感じました。
キワコにとってエリナはカオルで、実子として育てたつもり、という前提です。
もちろん、キワコ自身がそうじゃないって知っていて騙しようがないのでこじ付けであり、自分勝手でトンデモナイことには違いないのですけど。

「ゴーン・ベイビー・ゴーン」みたいに、虐待するわ薬づけだわのロクデナシの実の親から非合法に子供を誘拐して、愛情いっぱいに育てているところを実の親に返す話とは逆のモヤモヤでもあって、良し悪しとかは脇に置きつつ、私はちょっと甘い感想になってるかな?(^^;
| たいむ | 2011/05/08 5:36 PM |
■たいむさま
ほんとうに、お疲れ様でした〜〜。

「甘い感想」という言葉にあれっ?と思い、たいむさんのブログをもう一度読み返しました。もしかすると、わたしは、自分が思った気持ちがあまりに強くて、たいむさんの解釈を勝手に、自分の中でいいように勘違いしていたかも…です。
改めて読んでみると、最初に思った感想とはちょっと違っていたような気がしますから(-_-;)

でも、たしかに、キワコにとって、エリナはカオルであって、エリナではない。そうなんです。
大人が3人もいて、誰1人エリナの身になってやれなかった。それがほんとうに哀しいのです。
もともと、子どもの虐待とか、そういう話は、本来苦手なんですが精神的な虐待極まれりというこの設定に、ちょっと熱くなってしまいました(苦笑)
| mariyon | 2011/05/08 7:46 PM |
なんかやけに力入ってる!
一から十まで、すべてmariyonさんのおっしゃるとおりだと思います。
あんなん母性じゃなく、ただのエゴ。
みんな悪人で、振り回された子供がいい迷惑。
だれにも反省させず、おとなたちは、そこにとどまったまま。
なんなの?あんたたちは一体?といいたくなるおとなたちでなんですが、ひたすら永作キワコが凄まじくて、圧倒させられました。
彼女自身が、キワコをどう演じるかという独特の解釈が入ったようにも感じました。
本だと、もうちょっとやばい、このままじゃいけない、ここで返そう・・・ってのが、ちょーーっとですが、あるんですねえ。
本でちいとばかりイメージを作ってしまっていたんで、栄子ちゃんは、合わなかったかも。やっぱ。
市川実和子さんのほうが合うかも。
映画としては役者の妙を堪能できて、それなりに見ごたえありましたが、角田さんってのは、どの作品でもすっきりしないっす。
| sakurai | 2011/05/12 1:36 PM |
■sakuraiさま
そう、なんか力はいってしまって…(苦笑)。
なんでここまで力がはいいたのか?
それは、永作さんがうまいから、演技に見えないせいだと思ってましたが、
そうか、その怒りをかわしてしまう程の演技だから、
こうやって悶々と引きずったのかもしれません。
子供が親のために不幸になる話は、
どうも冷静にみれなくって・・・。

小説はもっと緻密と言うような評も目にして、
何度か本屋で手に取りましたが、
読むとまたひきずりそうで、やめました。

市川さん…う〜ん、それもありですね。
| mariyon | 2011/05/12 3:47 PM |
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「八日目の蝉」レビュー
映画「八日目の蝉」についてのレビューをトラックバックで募集しています。 *出演:井上真央、永作博美、小池栄子、森口瑤子、田中哲司、市川実和子、平田満、劇団ひとり、余貴美子、田中泯、風吹ジュン、他 *監督:成島出 *原作:角田光代 感想・評価・批評 等、レビュ
| 映画レビュー トラックバックセンター | 2011/05/07 12:22 PM |
八日目の蝉
公式サイト。角田光代原作、成島出監督、井上真央、永作博美、小池栄子、森口瑤子、田中哲司、市川実和子、平田満、劇団ひとり、余貴美子、田中泯、風吹ジュン。生まれたばかりの ...
| 佐藤秀の徒然幻視録 | 2011/05/07 1:35 PM |
八日目の蝉
あの女の子は反則です。かわいすぎる。。。
| 迷宮映画館 | 2011/05/12 1:36 PM |
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