茅kaya日記

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天才の一生「花の生涯 梅蘭芳(めいらんふぁん)」

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京劇の女形の役をレオン・ライが演ると聞いた時は

ガタイのいいレオンが何故?と思いました。

しかも、監督はチェン・カイコー。

そう、レスリーの「覇王別姫」を思い浮かべない人はいないはず。

 レスリーの女形が舞台の中で演じた梅蘭芳なら

こちらは、人間、梅蘭芳の生涯でした。


プレミア上映会で一足お先に見ることができたので
がんばって感想をアップ〜〜。 

まだまだこれから上映の映画なので

細かいお話のネタばれはしないように注意してますっ()
舞台挨拶の様子はこちらから


梅蘭芳という人は、中国で一番愛された京劇俳優。

若いころの苦労は別として、スターになってからの

大きな失敗(興行的に)もなく、アメリカやイギリス公演を成功させ

日本でも3度の来日公演を行っています。

日中戦争時代には日本軍にこびることなく演じることを止め、

終戦後、英雄として舞台に返り咲き、

京劇をはじめ多くの文化人が迫害された

文化大革命のちょっと前に亡くなっています。
つまり、人生の中に、ほとんど失敗のない人物です。

 

こうした背景の人間を、映画で描くのは遺族をはじめ、

国民的な感情もありとんでもなく大変。

突っ込んだ表現で遺族の感情を

逆なでするような真似はできないでしょう。

 

映画は、梅蘭芳の息子(同じく京劇俳優)の

全面バックアップによって作られたそうです。

たとえば、映画の中の衣装は全部、

本物の梅蘭芳が使っていたものだし

なにより、劇中の吹き替えの歌は息子さんの歌。

あの、京劇の甲高い歌は普通の人間にはできませんよね。

(いくら香港四天王黎明と言えども・・・?)

 

まあ、前置きが長くなってしまいましたが

こんな状況で作られた映画なので、

映画そのものにはほとんど期待していませんでした。

久々のレオン・ライ主演と言うだけ。

 

これが、マジ、面白かった!!!!。

2時間半、まったく退屈もせず、淡々と進む話に魅せられました。

たしかに、前評どうり、
青年時代の梅蘭芳を演じた
ユイ・シャオチンは化粧も美しく
素晴らしかったです。
お話も師匠との対決もあり、
なかなかドラマティック。


が、しか〜〜し、晩年
35歳からの梅蘭芳、
若くしてスターになったものの、

兄代わりとなって尽くしてくれた
チウ・ルーパイや、
スポンサーのフォンや、
妻からも管理された人生。

誰からも期待され、梅蘭芳として生きることを望まれる
スターとしての悲哀。

好き勝手をやっているようにしか見えない(傍からは)

香港明星レオン・ライにも実は通じるものがあったのかもしれません。

(などとしょーもないことまで考えてしまいました。)

 

まあ、それはさておき、チャン・ツィイーの演じたモン・シァホトン。

彼女との淡い恋が物語のエッセンスとして描かれているんですが、

言ってみれば、単なる不倫。これを綺麗に描ききった監督の手腕。


だいたい、この時代スターの不倫なんて

めづらしいことではなかったと思うし(今でもそうかな)

妻は妻として家庭を守るのが役目。

愛人と別れて泣きながら、妻の作ったスープをすするくだりに

梅蘭芳という人物が凝縮されている気がしました。

そして、決してこの恋愛が映画の中心と言うわけでなく

人物像を描く上での一つのエピソードなのも納得できます。

 

ツィイーのシァホトンは京劇の男役、梅蘭芳は女形、

この二人が京劇の衣装でなく普段着で歌を合わせるシーン。

これはちょっと不思議な光景です。

男が女で女が男なんですから。
そして、この出会いのシーン、衣装、セット、風景すべてが美しいです。

 

レオン・ライはこの役のために、かなりウェイトをあげたんですよね。

ちょっと肉のついた中国人の恰幅のいい顔。

柔らかな物腰と、丁寧な物言い。

けれど、その中に、子供のような幼さが潜んでいる。

子供のころから大人社会で生き、

普通の暮らしがかなわなかった梅蘭芳も

中国の大物として人々に尊敬されながら、

どこかにこんな子供っぽさが残っていたのでは・・

そう思わせるレオンの渾身の演技でした。

白いスーツ姿の、いつもよりちょっと太めの顔のレオンが

とてもかっこよく見えたのには、自分でも驚きです。

 

『彼をどう演じたらいいのかはわかっている、僕こそが梅蘭芳だ』と

監督に言ったとパンフレットに書いてありましたが

それが嫌味に聞こえないくらい、役になりきれていたと思います。



唯一ひいたのは、口紅を塗るシーン。
化粧をしてしまえば、京劇のお顔になんでしょうが
レオンの顔を見慣れているぶん、化粧途中の顔は
新宿のホストクラブ(昔そんな映画あった)の
おやじみたい・・・(あっ、一応ファンだけど・・、すみません)


写真で見てもとっても素敵な安藤政信。
将校姿がすごく似合ってました。



 
映画では使われていないんですが

チャン・ツィイーとのデュエットも入ったCD「是我」。

イメージVはレオン監督。

こちらも、ひっさしぶりの新譜。

落ち着いたバラード中心で

彼のダンサブルな曲をこよなく愛する人間には

ちょっと残念ですが、これ、かなりいい。

 

映画の中で
「もうわたしは歌わない。。誰がいろあせた梅蘭芳をみたいだろう」
なんてセリフがありましたが。。
思わず、梅蘭芳の代わりにレオン・ライを入れてしまった。。。
りよんコンサやってくれーーーー!!

と言うのファンの叫びを梅蘭芳同様、レオン・ライに送りたいのは

わたしだけではないはず。。。

| 香港芸能(黎明他) | 15:47 | comments(12) | trackbacks(1)
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コメント
はじめまして!
レオンファンのpuriです。
私もプレミア試写に行ったんですが、田舎住まい&子どもを預けた都合で舞台挨拶だけで帰って、映画はまだ見てないのです(涙)
「さらば我が愛」が好きなので比べてしまいそうな自分が心配だったけど、ご感想を読んだら、全然見所が違うことが分かったし、とても期待が持てそうです。
早く見たいです!
| puri | 2009/02/28 2:11 AM |
■puriさん
はじめまして・・・・って、
わたしはいつもお世話になっています〜〜って気分です。
puriさんの一行の声は時たまお邪魔させていただいています。情報一番早いですし、最近は盛り上がってるのはpuriさんところくらいですから・・・。
これからもよろしくお願いいたします。

お子さん小さいんですね〜〜。
舞台挨拶だけで、帰られたって残念でしたね。でも、映画はいつでも観れますから。わたしも、もう1回観たい。
でも、出待ちでお会いできたんですよね。

映画は、ほんとうに良かったです。
りよん映画で一番好きなのが「回家」なんですが、あの映画に次ぐくらい、気に入りました。
| mariyon | 2009/02/28 10:08 AM |
いつもご利用ありがとうございます(笑)
「一行の声」に出待ちのことを書いてらしたのは私じゃないんだけど、はい、裏側から出たらベテラン迷さん数名がいらっしゃったので、これはもしや!?と思ったら、ほどなくツィイー、次にりよんが現れたのですよ!
サインもらってた方もいましたよ〜。私は慣れてなくてオタオタしちゃってダメでした(><)
| puri | 2009/03/01 1:19 AM |
■puriさま
うわぁ〜〜めづらしい・・・・
サインを出待ちで!!!!!
それは、りよんさんよほどご機嫌だったのでしょうか(笑)

「一行の声」はだれでも気軽に参加できて
いろいろな情報満載のBBSですよね。
これからも、頑張ってくださいませ!!
| mariyon | 2009/03/01 9:21 AM |
初めまして。
TB・コメントありがとうございました。
レビューを読ませていただきましたが、
作品の背景などとても参考になりました。
レビューにレオン・ライへの愛が溢れています。
私もとても美しい作品だと思いました。
レオン・ライさんが演じる梅蘭芳も、とても綺麗でした。
京劇の衣装もですが、ラストシーンで着用されていた真っ白なスーツがとてもお似合いでした。
白のスーツって、なかなか着こなせる人がいないんですよね。
| hyoutan2005 | 2009/03/05 10:18 PM |
■hyoutan2005 さま
コメントありがとうございました。

ミーハーレビュー失礼いたしました。
めったにない、レオン主演映画に舞い上がっていて
客観的な判断ができないのです。

白のスーツは、監督のこだわりで
「ただ白いだけでなく、観客がレオンの汗の感覚まで感じ取れるような風合いのもの」をと生地から厳選したと、パンフレットに書いてありました。
| mariyon | 2009/03/05 11:34 PM |
こんばんは。
TBありがとうございます。
この映画で京劇に興味がわきました。
『覇王別姫』のほうもDVDで借りてみよう
かと思ってます。
| はくじ | 2009/06/19 11:56 PM |
■はくじさま
覇王別姫のレスリーのイメージが強かったので
心配でしたが、落ち着いた、美しい映画でした。

日本で久々の黎明映画公開で
ちょっと(おおいに)ミーハーレビューなんで
客観性はまったくありませんが、
2回目の鑑賞では素直に泣けました。

でも、レオンのボディダブルは全く知りませんでした。

| mariyon | 2009/06/20 8:47 AM |
やっと来たんですよ!!
ドキュの混乱もまだ続いてた中・・。
ゆっくりしたら、mariyonさんのご意見を拝聴しようと思っておりました。

チェン・カイコーは、復活は無理かとと思ってたんですが、まずはお帰り!と言いたい。
とってもバランスの悪い人だと思うんですよ、カイコー監督。
結構ジコ中、ナルで、ある意味天才で、子供みたいな感じ。
なので、これ見てて、実は監督とダブるような気もしてきました。
そして、その監督を支えてんのが、奥様かなと。
だぶる、だぶる。

ツィイーちゃんとの恋物語も子供じみてて、可愛かったのですが、それをすべて掌の中で、転がしてるような妻の存在に圧倒されました。
実は、この妻を描きたかったんじゃなかったのかな・・・などと思ってきてます。

レオン!よかったっす。
あんまり主役ってしてないのね。
「ガラスの城」(ガラスがどんな字だっけ??・・ああ、わたなべまさこが懐かしい!)くらいしか思い浮かばなかったのですが、なかなかよかったです。
| sakurai | 2009/10/23 8:47 AM |
■sakuraiさま
さすがに、2000円興業もお終いなんですね。
日本で興業収益に期待していなかったのか、何なのか知らないですが、どうしてあんな特別講演だったのかが疑問です。

梅蘭芳の2度目の奥さまは、スターの妻と言うのは、愛情と言うより保護者のようなものですよね。
最初の奥さんのくだり、(詳細はこちらhttp://kayachigasaki.jugem.jp/?eid=471#sequelに書いていますが、やっぱ、ディレクターズカットでDVDに入れてほしいです。

りよんはどちらかと言うとほとんど主役(しかもいい人)しかやってないです。インファナ〜はめづらしいです。
「ラブソング」以外で有名なのは「天使の涙」「ゴッドギャンブラー少年賭神」、最近なら「セブンソード」あたりですが、個人的にはオムニバス短編の「THREE」が最高。ラウチン・ワンと共演の「ヒーローネバーダイ=真心英雄」もいいですよ。

| mariyon | 2009/10/24 12:49 AM |
「ラブソング」のほかは、「セブンソード」しか見てないです・・・。
まだまだ見てない映画が一杯ですわ。

なるほど、最初の妻は、はからずもああなっちゃったわけね。
まあ、そんな逸話もおもしろいですが、監督の奥さまという、チェン・ホンになんか惹かれてましたわ。
| sakurai | 2009/10/24 8:58 PM |
■sakuraiさま
香港四天王ですから、アンディさんには負けますが
とにかく若いころから映画は主演がほとんど。。。
しかも、どーしよーもない映画に山ほど出ています。
(と言うか、昔は出させられてのかな?)

まあ、チャウ・シンチーだって、ジェット・りーだって、1年に3本も4本も主演で撮ってた。多い時は10本なんて時もあったらしいです。アンディさんはとっくに100本超えてますから・・・香港恐るべし(-_-;)

あっ、でも、上に書いているレオンの映画はおススメですよ(笑)

監督の奥さん、良かったですよね。
実生活もあんな感じ??って思えて・・・。
| mariyon | 2009/10/25 8:59 AM |
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花の生涯 〜梅蘭芳〜
『北京ヴァイオリン』『PROMISE プロミス』のチェン・カイコー監督が 『さらば、わが愛/覇王別姫』に続いて再び京劇の世界を舞台に、伝説の女形 メイ・ランファンの生涯を描いた伝記ドラマ。 激動の中国で京劇一筋に生きたメイ・ランファンが京劇の世界で頂点
| だらだら無気力ブログ | 2009/06/19 11:50 PM |
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