茅kaya日記

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邦題のイマジネーション!「潜水服は蝶の夢を見る」
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すごく気になっていたんですこの邦題。
原題はLe scaphandre et le papillonですから
どこにも夢を見るなんて言葉ないですよね。
たまたまTVの映画紹介を見ていて、
この映画を知って、
もう、そのタイトルだけで心惹かれました。
ちなみに英語はThe Diving Bell and the Butterfly。
知人の解説によれば、The Diving Bellは、それで
鐘みたいな形の潜水装置を表す単語なので、
直訳すれば『潜水服と蝶』、原題に忠実とのことでした。

ここからネタばれしています。


脳梗塞で身体の自由を失い、唯一動かせるのは左目のみ。
20万回ものまたたきだけで、本をつづった
雑誌「エル」の元編集長ジャンの実話。
これだけは予告その他で知っていました。
映画冒頭の彼の視点だけのシーンは
もし、自分が・・・こうなったらと言う気持ちが抜けきれず
言いようもない不安に襲われます。
そして、この絶望のふちから意思を伝えるすべを手に入れ
さらには本を出してしまう感動の人物の映画を想像します。
たしかに、お話はそうです。

でも、彼のひととなりは、あまりにフランス的。
もちろん、わたしには、フランス人の友人も知人もいません。
想像するだけのフランス的な男性。。。

身体がまったく動かなくなっても、
彼には人を惹きつける何かがあったのでしょうか?
その彼の、途方もない意思を尊重し、手伝った3人の女性。
介護療法士、フリーの編集者、
妻(結婚はしていないので妻とは言えない子供たちの母親)。
何度もアルファベットを発音し、
根気よく彼のまたたきで言葉を書きとめ
会話を成立させ、文章に変えていく。

そんな献身的な女性たちの胸やスカートのめくれ具合を気にし、
情事を想像する。。ジャン。
そう、身体の自由を奪われ、食事もままならない彼に残されたのは
想像力と記憶。
彼女と、生牡蠣を食べ、シャンパンを飲むシーンは、
どんな情事にも負けない艶っぽさがあります。

そして、もう一人の女性、会いにこない恋人。
この電話に応える妻。。
妻の声を通して、
愛人へ「愛している」と伝えさせる酷薄さも
勝手な思い込みでフランス的な気がしてしまいます。
病気になる前の魅力的なジャン、
父親に優しく、子供たちへの愛情も
彼なりではあってもあふれている。
妻でなく、子供たちの母親と言い切るところも、
(結婚はしていない)
ある意味誠実さを感じる。
こうしたもろもろが許せるのは、
彼が脳梗塞をわずらったことの前に
彼の人となりで、彼の身勝手な行動が
周りから許されていたものだったから。。。

原作を読むこともなく、何も知らなかったので
彼が本を出版してすぐ亡くなったことには
とても衝撃をうけました。
この本を出したあとも、彼は生きていて
周りの女性たちに、自分の言葉を書き留めさせている・・・
そんなふうに感じていたからですが。。

神はこの本を書く時間を彼に与えたのか・・と言う
自分的にはあまりに不似合いな考えが
頭をよぎりました。
なぜなら映画の中で語られる、彼の、文章が
あまりにも流麗で美しいからです。。
この言葉を、20万回のまたたきで残したジャン。
原作を読まなくては。。と思います。

エンドロールのあとも、
しばらく日常に戻るすべを忘れていました。。。。
| 2008年映画 | 10:16 | comments(6) | trackbacks(1)
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| - | 10:16 | - | -
コメント
こんにちは(^^)
TB&コメント、ありがとうございました♪

この映画には、ジャンの壮絶な生き様が描かれていましたよね。

悲しみではなく、感動でもなく…
ただ、ただ、彼の強い意志と
心の内面に圧倒されてしまいました。

自分に関わる女性に対して、常に男性の目線で見るジャンは、
やはりフランス人男性といった感じでしたね。

そこをストレートに描いた部分には、
彼の人間らしさというか、
ちょっぴり、思春期のような少年っぽさも感じられ、
いくつになっても、身体の自由が利かなくなっても、
ジャンはジャンなのだと、教えられた気がしました。
| テクテク | 2008/03/13 12:54 PM |
■テクテクさま
ジャンは家族を愛する人間だと思うんです。
父への愛情、子供たちへ、そして妻に対しては母親のような愛情を持っている。。。
でも、家族愛とまったく違った恋愛感情を
たとえ、自分の身体の自由が利かなくなっても持ち続ける。。というか、それが一番大事という、そういう人間だから、エルの編集長を務め、なおかつ、あんな素晴らしい文章が書けるのだと思いました。

ほんとうに、彼の強さに圧倒される映画でした。
| mariyon | 2008/03/14 10:12 AM |
私も映画のあと、原作が読みたくて取り寄せして読みました。
これが彼が何万回もまばたきして、編集者の女性が綴った文章なのかと思うと、一字一字を読み落としてはいけないという気持ちになりました。もちろん日本語に翻訳されてますが。翻訳文も素晴らしいと思います。
ジャンの文才に感心しただけでなく、人間どう生きてきかたで後々の思考にすごく影響するのだなと強く感じました。彼はとても心豊かな人。

彼は編集者が来る前に文章を作り上げてて何回もくり返しすべて暗記してたそうですね。なんて人なんでしょう!!
この物語は、映画も本も自分に衝撃を与えるものでした。
| atsuko | 2008/03/14 10:20 PM |
■atsukoさま
>文章を作り上げてて何回もくり返しすべて暗記してた

それで納得がいきました。。。
普通、文章を作りながら、あんなふうに書き留めてもらうのは、とてもできない。。。忍耐と努力以外の何者でもないし、何回も何回も、繰り返されたに違いない。。と思っていました。もちろん、暗記された文章を書き写すのだって、ものすごい忍耐力のたまものでしょうが。。。

ジャンの人となりを、この1例に見た気がして、より深く映画を理解できた気がしました。ありがとうございます。
| mariyon | 2008/03/15 12:32 PM |
そうそう、この本を書きあげるために生かされた・・・。そんな気がしました。
同感。
悲壮感がないんですよね。
きっと、こんな状況に陥ったら、悲観はするけれど、研ぎ澄まされていく精神状態は、彼のようになっていくだろうということが、ものすごくよく伝わってきました。
製作者や、監督やら、フランスだけでないというのが、ちょっと今までのフランス映画とは違う、と感じましたが、主人公はどこまでもフランス的に見えましたわ。
| sakurai | 2008/04/13 1:25 PM |
■sakuraiさま
原作を読んだら、映画とテイストがかなり違うんで驚きました。
どちらがどうこうと言うのはないです。
どちらも、素晴らしいです。

ただ、原作があとのほうが良かったと思いました。

放題に惹かれて、映画を観たのは久々でした。
| mariyon | 2008/04/13 8:22 PM |
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【潜水服は蝶の夢を見る】
監督:ジュリアン:シュナーベル 出演:マチュー・アマルリック、エマニュエル・セニエ、マリ=ジョゼ・クローズ 『ぼくは生きている。』 「それまで有名雑誌の編集者として活躍し幸せに暮らしてきたのに、突然体に自由を失うロックト・インシンドロームに冒さ
| 日々のつぶやき | 2008/03/13 11:45 AM |
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