2018.11.25 Sunday
ほんとうに怖いのは?「人魚の眠る家」
眠り続けているような車イスの少女をみて
もう一度会いたいと思っていた少年。
そのあと、女の子を見かけることがなくなったが
脚を隠していた彼女のことを人魚のように思っていた。
この少年が、最後にもう一度出てくるのだが
この時間の流れがえいがではちょっとわかりづらいのと
何故人魚なのかの説明がもう少し欲しかった。
親として脳死の子を介護し続ける気持ちは
胸に迫るものがあって、やはり、泣けてくる。
従妹の女の子の告白シーンは辛かった。
そして何より、弟の気持ちが辛い。
物事が少しづつわかってくるにつれ
自分の家の生活があまりに他と違うことに気が付く。
篠原涼子演じる母親が、
常軌を逸しているから仕方のないでは片づけられないのが、
弟に強いられるこのとんでもない境遇。
(ここは一度、母親から離すべきだったのでは?)
ただ、いちばん怖いと思ったのが、星野の婚約者。
相手の浮気を疑いタクシーでつけて、
そのあと、もう一度家を訪ねて真相を知るまでがぎりぎり。
婚約者の会社の社長に直談判に行くものだろうか?
愛するゆえの独占欲。
演じた川栄は「一途に星野の事を一番に考える心優しい女性」と答えているけど
わtしにとっては、最後、彼が戻ってきたときに、
笑って「おかえりなさい」と言うのが、心底恐ろしかった。