茅kaya日記

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オダジョーに女心が「ゆれる」


「ゆれる」韓国でも大ヒット!
オダギリジョーの人気、
言うまでもないですが、すごいですね〜〜!
映画を観ると、人気と実力が
バランスをとれた役者さんだと感じます。
今更ですが「ゆれる」を観ました。
映画の上映は、都内なら7月だったのでしょうか?
お隣の藤沢(神奈川県です!)のオデオンで
2週間だけの期間上映(感謝!)
オデオンって、金曜日がレディスデイなんです。
11時から上映で40分前くらいに到着しましたが、
かなりの行列でした。(ほぼ女性だけ)
映画は、都会でそこそこ成功している弟が
母親の1周忌でに帰省するところからはじまります。
オダジョーが、会社の女の子にキスする何気ない仕草で
この弟の軽さとか、性格が端的にわかります。
上手い演出と、それを
さらっとこなすオダジョーに流石!と拍手!
なんて、余裕があったのは最初だけ。辛く、重い映画でした。
兄弟の心情、葛藤、家族愛。。。
いろいろ感じるところは多かったのですが、
一番、心を揺さぶられたのは、
田舎を出て行く事が出来た弟に比べて
家業を継がなければならなかった兄。
そして、そのガソリンスタンドで働く弟の昔のGF。
2人の気持ちが、ほんとうに辛い。
なまじ弟は都会で成功していたりする。
しかも、カメラマンなどと言う派手な職業で。
東京に出たものの、弟がモノにならなければ、
まだ救いもあったかもしれない。
もちろん、田舎を出て誰もがうまく行くわけではないけど、
今の人生のほかに選べたなら・・・・?
と、自問しないでいられない田舎の暮らし。
どんなに満足していても、一度や二度はそう思うときがある・・・。
田舎の友達は今でも、そう言います。
地方出身者の身には辛い映画でした。
高校を卒業して、夢をみるように東京に出て来て、
すっかりこちらの生活が長くなりました。
好きな仕事について、好きなように生きて、
今は、程よい田舎の茅ヶ崎でのんびりと暮らしています。
でも、あのまま田舎で暮らしていたら・・と考えると
(それはそれで楽しかったとも思うのですが)
わたしも、一度は外に出てみたかったと
思っているに違いありません。


久しぶりに会った昔の彼に、
希望をつないだ彼女の気持ちが痛いほどわかります。
「あなたならここから連れ出してくれる・・・。」
必死に、何かにすがりつこうとしていたのは、
このまま、この町で、ガソリンスタンドで働き、
もしかすると好きでもない人のお嫁さんになって、
一生を終えるかもしれないという、ジレンマ。
彼女の死は事故だったのか、故意に落とされたのか?
深い謎が、渓谷よりもはるかに深く横たわって
兄弟のあいだに溝を作っていきます。

何もかも自由になる弟に、
恋人(未満?)まで奪われてしまった兄の気持ち。
死んだ人間も、死なせた人間も、家族同士が知り合いで
誰もが幼い頃からの顔見知り。

自首した兄に、どうして?と聞く弟。
「こんな小さな町で、幼なじみを死なせて生きて行けない」
「そんなことないよ、みんな兄さんのことはよく知っている
あたたかく迎えてくれるよ。」
「お前の口から、町のことを
あたたかいなんて聞くとは思わなかった。」
この会話が、小さな町を顕著に表しています。
田舎暮らしをわずらわしく思う人間もいれば
それを享受できる人間もいる。
でも、ひとたび、その中からはずれるようなことがあれば
とんでもなく、暮らしにくい場所なのだと知っているのです。
兄は、殺意があったのか、なかったのか?
弟の法廷での発言、この2人の演技に魅入られ、
心の葛藤がストレートに伝わってきて、
ほんとうに辛かったのです。

ふっと、オダジョーなら、兄のほうの役でも
できるのでは?と、思ってしまいました。
| 2006年映画 | 08:33 | comments(12) | trackbacks(7)
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| - | 08:33 | - | -
コメント
こんにちは!
すばらしいレビューを読みながら、映画のシーンが蘇りました。
ラストシーンの兄の笑顔が忘れられません。
観た人がそれぞれに想いをめぐらせるようなエンディングも好きです。
| atsuko | 2006/11/11 4:19 PM |
お邪魔します。

訪問・コメントありがとうございます。
実家の秋田からでてきてもう十年以上になります。
はじめは、都会はなんていいんだろうって思っていましたが、いまは田舎のよさがわかってきました。
単純に歳をとったということでしょうか・・・。
| タウム | 2006/11/11 4:46 PM |
■atsukoさま
コメントありがとうございます〜〜。
atsuko さんに、そんな風に言ってもらえるなんて!!
感激です。
ほんとうに、邦画の素晴らしさを認識できる1本でした。
実は、日本の俳優さんだと、台詞も何もかもストレートで、邦画は苦手だと長いあいだ感じていたのです。
二人とも素晴らしい演技でした。
細かい仕草などを思い出します。
| kayamariyon | 2006/11/11 4:55 PM |
■タウムさま
コメントありがとうございます。

学生時代、島根から東京に出てきて、すぐに都会の喧騒が肌に合わないと感じました(笑)。
程よい田舎の茅ヶ崎に越してきてもう20年です。
ただ、島根の田舎暮らしは、町中みな知り合いで
突然の来客や訪問は毎日。
玄関に鍵をかけることもなく
外出から帰ってくれば、誰かが仏壇に線香をあげた痕跡。
そういう生活でした。(現在もそうです)
「ゆれる」の田舎町での暮らしは、そこまでではないにしろ、狭い社会の暮らしを思い出しました。
田舎モノに辛い映画でした。
| kayamariyon | 2006/11/11 5:10 PM |
コメントとトラバありがとうございました。
地方都市にいるとこういう映画を観れるチャンスは少ないし、上映期間が短かったりします。
見逃さないようにするのが大変です。
もちろん、待っていても公開されないかもしれないので。
それでも、しつこく待ってます。
だって、1000円ですからね。
映画って。楽しいです。
「ゆれる」はいろいろあとで考えれば考えるほど深いものがあります。
| 宙虫 | 2006/11/11 5:13 PM |
■宙虫さま
コメントありがとうございます。

確かに、せっかく地方まで来た映画が、
夜の回だけだったりしたら、もうがっかりです。

茅ヶ崎は、東京まで映画に行ける距離なのですが
往復の交通費を考えると、かなり苦しいです。
ですから、1000円で観る事ができる日は貴重です。
どの映画も1000円くらいなら、「金返せ映画」は
なくなると思っています。。

それでも観たいと思わせてくれる映画がときたまにあります。
ほんとうは、「ゆれる」も東京まで行くつもりだったんですが・・・。何にせよ、劇場で観れて良かったです。

| kayamariyon | 2006/11/11 9:34 PM |
TB、ありがとうございました。
迷宮映画館のsakuraiと申します。
田舎で生まれ、田舎で育ち、田舎で働き、多分ここで死んでいくと思います。でも、田舎だろうと都会だろうとどこで生きようとも、自分の生き方さえ間違えてなかったら、ゆらぎは無いでしょうね。
本は原作というよりも、もうひとつの表し方。本と映画と、二つの視点でこの作品をあらわしたという感じです。
やはり凄い才能です。そういう才能を発揮できる場があって、十分認知されてるということはいいことですよね。とつくづく思いました。
| sakurai | 2006/11/12 9:33 AM |
■sakurai さま

コメントTBありがとうございます〜(#^.^#)。
これからも、よろしくお願いいたします。

最近、本を読む機会が少なくなっていて、自分で焦りを感じます。原作が好きだったものが映画化されると、満足できるものが少ないのですが、それでも、sakuraiさんのおっしゃる、二つの視点を楽しめるというのは同感です。

田舎といえば、茅ヶ崎も田舎です。私の場合、生まれ育った町から、単に出てみたかったということでしょうか。便利とか不便とかでなく・・・・。
たとえば、最近はPCがあるので、東京まで行くこともなく仕事が出来ます。地方にいても、あまり落差を感じないで過ごせるネット社会には感謝しています。
| kayamariyon | 2006/11/12 11:38 AM |
わぁ。素敵な記事ですね。

自分も9月ころにこの映画を見て、胸をつまらせたのですが。それは特に地方出身で、自分のように映像関係の仕事をしていたりすると・・つらいものがあります。

地方から東京にでてきた人間は、田舎に対する愛情と、心のどこかでの違和感(きつい言葉でいえば侮蔑・・)みたいな複雑な感情があります。

たぶん、この映画は都会に出てきた人間・田舎にいる人間、どちらにも身につまるものがあるはずですね。うまいなぁ、この監督。ちなみに同じ監督の「蛇いちご」も、こちらは軽めのコメディぽいですが、同じく人間の業を描いた秀作ですよ!
| おかぽん | 2006/12/29 12:51 PM |
■おかぽんさま
映像関係の仕事。。。とお聞きして納得のブログの感想です。おかぽんさんの映画ブログ、少し見させていただきました。見方の角度がちょっとだけ違うのは、お仕事のかんけいでしょうか?
田舎を持つ喜びは、田舎を出てきたからだこそです。
でも、もう一度そこで暮らすには、多分覚悟がいる。
おかぽんさんの感じていらっしゃる違和感、わかります。
上京してイントネーションを直すのに苦労しましたが
でも、そうやって、直したのは、田舎に対する自信がなかったからです。まさに、田舎をバカにしてる感じかもです。
| kayamariyon | 2006/12/30 12:10 AM |
kayamariyonさん、こんばんは。
TB&コメント、ありがとうございました。
やっと見ることが出来ましたが、奥深い作品でしたね。スゴイの一言です。

>「お前の口から、町のことをあたたかいなんて聞くとは思わなかった。」
私も、兄のこの言葉にすべてが凝縮されていたように思いました。
どちらかといえば、兄よりで見ていた私でした。
巧妙に証言を変化させているようで、でも騙してやろうという悪意はまるで感じられなく、なんだか痛々しさだけが心に残って、、、

>オダジョーなら、兄のほうの役でも
私は、兄:香川さん 弟:オダジョー、だからここまで、という気がしますが。
| たいむ | 2007/04/06 8:58 PM |
■たいむさま
小さな町は本当は暮らしにくいです。あたたかいなんて、絶対思えないです。でも、時たま帰る田舎は、友達もいてあたたかく迎えてくれる(気がします)。
わたしは、どちらかと言うと、弟よりで観ていたんですが、最後の告発は必要だったのか?現実なら、多分、それはしない。できないと思う。

オダジョーは猛にぴったり。ちょっと、もてそう、遊び人、、、だからこそ、実直で壊れていく兄の方をやったらどうなのか?と、、思わずにいられなかったんです。
なんだか、今更、オダジョーにはまりつつあるのでしょうか?(苦笑)
| kayamariyon | 2007/04/06 10:07 PM |
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