2014.09.28 Sunday
できすぎの女房「柘榴坂の仇討」
13年間、夫の仇討を内助の功で支える妻。
長屋に住み、縫い物で手間賃を得、夜は小料理屋に働きに出る。
家事の一切をこなし、不平ひとつ言わない。
夫は収入を得るでもなく、やみくもに(としか言いようがない探し方)
仇を探して町をうろつくだけ。
仇討を果たせば、家禄がもどり汚名をはらせるわけでもなく
切腹が許されると言うのだから救われない。
(妻は夫の後を追うのが常識だと言うし…)
13年の間に時代は移り、明るく治める明治の世。
それでも、身も心も武士のまま信念を曲げない。
これぞ、サムライ日本の武士の心と言えるのかもしれないが、
見方をちょっと変えれば、妻におんぶにだっこのプータロウ。
それでいいのか??
いやいや、いくらなんでも
あの奥方はできすぎ。
もしや、これは彼の中に生き続ける妻の姿?
ほんとうは、あのとき里に帰ったか、
貧しさの中で病にたおれ亡くなったのかもしれない。
それなら、あれだけの苦労をしながら
広末ちゃんの手がすべすべだったのもうなづける。
なんだか、男に都合が良すぎる話でのれなかった。
でも、阿部ちゃんの人力車に乗ってみたいわぁ〜〜?